DISCUSSION

筋内静脈奇形は稀な存在である. 本症例は右下肢に限局した静脈奇形であり,これまでの報告と同様の所見であった。 静脈奇形は胚発生の異常による病変であることから、局所的な静脈奇形は発生時に特定の神経血管束が障害され、一部の局所的な血管や筋肉の起源となるものと推測される。 本症例では、特に坐骨神経から発生・分布する神経が供給する筋肉(ハムストリングス、ヒラメ筋、腓腹筋)が侵されていた。 内側広筋の侵襲は顕著ではなかった。 Heinらの研究4では、筋肉内静脈奇形の2/3は出生時に認められ、残りは小児期から思春期にかけて発症するとされている。 しかし、無症状であることが多く、特に初期には病変部位が見えないため、見逃される可能性がある。 本症例では,日常生活での動作がきっかけで痛みや筋肉の圧迫感が生じることはなく,ヨガやストレッチを始めてから初めて出現したため,36歳まで静脈奇形の診断が遅れました。 また、筋肉内静脈奇形の症状は、筋筋膜性疼痛症候群や筋肉疲労と重なっていた。 そのため、誤診が生じ、誤ったトリガーポイント注射などを行った結果、血管損傷、筋虚血、血腫などの合併症が発症した。 この患者の四肢の静脈奇形は筋骨格系超音波検査で確認されたが、MRIは筋肉内静脈奇形の早期診断の最も一般的かつ正確なツールである。 5 ドップラー検査や血管造影は、診断が不明確でない限り、筋肉内静脈奇形にはほとんど、あるいはまったく役割を果たさない。 本症例では、超音波検査とMRIの結果、静脈奇形の疑いがあるため、四肢の血管造影と静脈造影を行ったところ、静脈奇形に適合する広範囲の静脈の拡張が認められました。 低用量アスピリン療法後、圧迫衣を併用した硬化療法、レーザー療法、外科的切除が検討される。6 適切な治療法は、日常生活における障害の程度、隣接組織の損傷、美容上の懸念などを十分に検討した上で決定されるべきである。 硬化療法は、局所的で縁取りのある静脈奇形に対する非外科的介入である。 また、びまん性静脈奇形の場合、手術後の再発や局所的な線維化、拘縮が起こりやすいとされている。 今後、症状の悪化や合併症の発生があれば硬化療法の切除を検討することになります

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